年末調整と確定申告の違い

そもそも、確定申告とは、年度ごとに所得を計算して、その額に応じて税金を納める制度です。確定申告は、所得が10種類に分類されており、これら全ての所得に関する所得税額を計算します。会社務めのいわゆるサラリーマンの方は、会社がこれを代行して行なっているので、ご自身でこの手続きを行う必要はありませんが、個人事業主やフリーランスとして所得を得ている人は、ご自身でこれを行う必要があります。

確定申告は、翌年3月15日までに自身で計算して、申告・納税する必要があります。

年末調整とは、ご自身が会社から給付されている給与所得の所得税額を計算する手続きのことです。毎月に会社から支払われる際に、おおまかな税額は天引きされていますが、年末に、生命保険料控除や住宅ローン控除などを組み込んで、もう一度税額を計算し、追加徴収又は還付が行われることになります。一箇所からのみ給与所得を得ている人は、年末調整のみを行えば所得税額が確定することになりますが、複数の箇所から所得を得ている人は、年末調整に加えて確定申告を行う必要があります。

以上のように、年末調整と確定申告は、その趣旨や目的が異なる手続きですので、ご自身がどちらを行う必要があるのかに注意が必要です。

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